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T医院:衝撃の朝

20110130001.jpg
*PENTAX k-m+smc PENTAX-DAL 1:3.5-5.6 18-55mm*

この一見小さな住宅に見える建物は、もう10年以上前から気になっていたのかと、改めて驚いた。
いつもツタに守られるようにして、ここにいた。

手前の道が割と細く、城下町で一方通行なので、なかなか車を停めて見に行くという事が出来なかった。
そもそも、それが思い込みだった。
行こうと思えば行けたのだ。
たとえ歩いたとしても、たいした距離じゃない。
今更だ。
今更後悔しても、どうにもならないのは分かっているのだ。


その朝、たまたまこの前を通った。
目の前に、この写真の景色が飛び込んできた。
あまりのショックに、どうしていいか分からなくなった。
ずっと、そこにあると思い込んでいた。


20110130002.jpg
*PENTAX k-m+smc PENTAX-DAL 1:3.5-5.6 18-55mm*

次の日、朝、仕事に行く前に行ってみた。
調べてみると、この表の建物の裏に、大きなお屋敷のような建物がある。
そこも医院として名前が載っていた。
もしかしたら、そこに誰か住んでいるかもしれない。
もし現場の人がいたら、頼み込んで写真を撮らせてもらおう。
叶うなら、廃棄するものを少し分けてもらおう。

そう思ったけれど、誰もいなかった。

だから正面切って写真を撮らせてもらった。
もしかしたら、近所の人が声を掛けてくれるかもしれない。
そしたら聞いてみよう。
お願いしてみよう。
只、それだけが願いだった。


20110130003.jpg
*PENTAX k-m+smc PENTAX-DAL 1:3.5-5.6 18-55mm*

足場をくぐって玄関部分へ。
床のモザイクタイルがとてもかわいらしかった。
この柱が気になっていたんだけど、近くで見ると、すごく弱っているのが分かって寂しかった。
もうこんなに頑張ったんだもん、そろそろ休ませてあげてもいいよね。きっと。


20110130004.jpg
*PENTAX k-m+smc PENTAX-DAL 1:3.5-5.6 18-55mm*

見上げた軒裏にも、ツタがビッシリと絵を描いていた。
キレイだ。


20110130005.jpg
*PENTAX k-m+smc PENTAX-DAL 1:3.5-5.6 18-55mm*

玄関は、住宅のものと変わらないくらいの広さ。
ドアを入って靴を脱いで、すぐの場所が多分待合。

建具も魅力的だったのにな。


※今回のシリーズは、ちょっと長引くかもしれません。
 写真も、キレイなものというより、記録的なモノが多いかと思います。
 よろしければ、この医院の最期にお立合い下さい。





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テーマ:廃墟系 - ジャンル:写真

コメント

>わたなべさん

昔の小学校とか、木枠が何度もペンキで塗りなおされてて
それが大抵こういう緑色で、そこがまたノスタルジックなかんじだよね。

行こうと思えば行けた。

って、後悔しないように、できるだけ出来る事はやってるつもりなんだけどね。
だから思い切ってわたなべさんのブログにもコメ入れてみたりw
県内で廃墟女子のお友達がすごく欲しかったんだな~。
こちら側へ引きずり込んだという噂も。。。w

>キョンくん

ありがとです。
なんだかお別れの儀式みたいになっちゃうかもですが
よろしくお願いします。
ほんと切ないです。

>鍵コメさま

多分昭和初期ですね。これから内部も載せていきますが、完全に木造です。
住宅として住めそうなくらいです。
タイルステキですが、ここを切り取って持って帰る訳にもいかず、残念ですね。

>あかぐまさん

コメありがとうございます。
知識も何も必要ないですよ~。目の前にあるそれを見て自分が何を思うのか。
それに尽きると思います。
人知れず消えていくはずだったこの病院も、こうやって皆さんの目と心に
少しでも残ってくれたらと思います。
多分、近所の方が歩いて通っていたんでしょうね~。
先生はどんな人だったのかな。

タイルの使い方とか、緑の窓枠とかすごくカワイイですね。
私もYuさんの写真を通して立ち会わせてもらいます。

思い込みだった…行こうと思えば行けた…
廃墟とか関係なく、心にずしんと響きました。

yuさんの写真でこの建物の最期に立ち合わせていただきます。
切ない。

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建築にも写真にも疎い私ですが、受付の窓、なんともいえずいい感じです。靴を脱ぐ前に診察券と保険証をだしたのかなとか、顔なじみの看護婦さんが「どうしました?」なんて聞いてくれる、そんな情景を勝手に想像してしまいます。
設計者や職人の技というか気遣いを感じました。
こういう普通の建物は、人知れずなくなってしまうんでしょうか。

>komatsuさん

そうなんです!そうなんですよ。
こういう時代のものは特に、タイルとか全部手作業だと思うし、誰がどんな経緯で
どんな思いで作ったのだろう?って、すごく想像してしまいます。
玄関床のタイルも、誰がこの色に決めたのかな?とか、3枚目の写真のポーチの角の部分
なんかは、多分補修されてますよね。ちゃんと同じタイルを使ってるように見えます。
この小窓もひときわ可愛かったです。
本来なら木製の枠が付くところでしょうが、何故タイルにしたのかな?とか。
廃墟が好き、建築が好き、写真が好き。
全部が合わさって、思いは更につのるのかもしれません。
ありがとうございます。

受付の小窓、とてもかわいくみえます。
こういうのを見ると、どうしてこんなかわいい窓にしたのかな? 誰がかな?
って考えてみてしまいます。
病院の人たちがイメージをやわらかくしようと考えたのか、図面を書いたとき提案されたのか。
そして現場で「こんな風にタイル貼ろうか」って言葉もあったのか・・・

建築が工事されていく大きな流れの中でのこんな小さな丁寧な設えは、
誰かが少し立ち止まってそこに視線を向けたからかなって思わせてくれますね。

Yuさんの想いとともに立ち合わせていただきます。

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Yu@Scrap

Author:Yu@Scrap
子供の頃から好きだった廃墟・廃屋・工場・鉄・コンクリート・ガラス・古いものを、消えてしまう前に写真に残したいと思いました。
廃墟(好きな)建築士ですw
建物を見るのが好き。特に古い建物・デザインのキレイなもの。
誰もが当たり前のように通り過ぎる路地にも、ステキな発見がある!はず。

*使用カメラ:SONY Cyber-shotU10(130万画素)しょぼっ(汗)
確か2003年末くらいに買ったはず。
いっそのこと、このカメラでどこまで楽しめるかに挑戦してみましょう。

*他に PENTAX MZ-5+smc PENTAX-FAJ 1:4-5.6 18-35mm(一眼レフ:フィルム)愛用してますが、スキャンが面倒なので、ここではほとんど登場しないと思います。
頑張って広角買ったんだけど、18mmの広角はデジタルだとたいして広角にならないんですよね~。
がっくし。。。

*2009年1月、ついにデジタル一眼を手に入れました。勢いで。。。PENTAX k-m+smc PENTAX-DAL 1:3.5-5.6 18-55mmです。軽いです。これの登場がこれからは増えるかな?
10mmの超広角レンズ狙ってます。高い。。。

*OLYMPUS-PEN EE-2をジャンクで購入。自力で修理してなんとなく使えるようになりました。ハーフでフィルムです。
たぶんあたしと同い年くらい。
かわいいやつ。
ここでも登場させたいですね。そのうち。

*学研 大人の科学の付録の二眼レフカメラ。フィルムなんですけどね、まさにトイカメラ!!っていうステキな写りです。楽しいです!かわいいです!!
フィルムじゃなきゃ出番も多いんですけれども。。。



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